2020年3月29日日曜日

大分県がアートに本腰を入れてきた

 先日、Yahoo!ニュースを見ていると、

「芸術×観光」成功にかける思い――現代アートと音楽の街・別府と日本遺産の国東半島、独自の取り組み

 

という記事に出会いました。「アルゲリッチ音楽祭」と「in BEPPU」の二つに焦点を合わせ、別府を「現代アートと音楽の街」として紹介しています。

 マルタ・アルゲリッチ総監督による「アルゲリッチ音楽祭」には、毎年全国からクラシックファンが訪れ、別府の町が賑わいます。また、2016年から続くアートNPO「BEPPU PROJECT」による現代アートの芸術祭、「in BEPPU」は、2018年はアニッシュ・カプーアの個展を別府公園にて開催し、その認知度を高めつつあります。


大分県芸術文化 カルチャーツーリズム


 公式ホームページも出来ていました。

  先ほどの記事は、大分県の提供のもと、西日本新聞に掲載されたもので、大分県を「おんせん県」から、アートの県にするのだという、大分県の強い意志が感じられます。

 You Tubeに動画も上げられ、海外を中心に、約40万回視聴(2020/3/29現在)と、順調に再生回数を伸ばしています。

 近頃は、アートNPOが運営する「清島アパート」関連の記事が、全国紙などで頻繁に見られるようになり、いよいよ本腰を入れてきたことが確認できます。

 面白いのが、動画の中で、アートNPOが運営している「セレクトベップ」「清島アパート」に加えて、一個人の「酒井理容店」が紹介されていることです。

 「酒井理容店」は、理容師の酒井寅義さんが仮面を作り続け、店内にて展示している異色の店です。去年、東京ドームシティにて開催された、櫛野展正による『アウトサイド・ジャパン』にも取り上げられ、話題になりました。

 今のところ、別府が「現代アートと音楽の街」という認識は、一部の人に持たれているのみとなっており、やはり大半は、別府といえば温泉を思い浮かべるのが現状です。しかし、繰り返しテレビや新聞、ネットにおいて、「別府といえばアート」という情報を取り上げることで、市民の意識に刷り込むこともできるのではないか。 そうした方針をもとに動いています。

 「国東半島芸術祭」など、これまでもアートに力を入れてきた大分県。広瀬知事の意向によると言われるこの大分県によるアート推しがこれからどう展開していくのか。一県民として見守っていきたいと思います。