2018年の「in beppu」と共にはるばるイギリスから輸送されてきたアニッシュ・カプーア「スカイミラー」が2019年11月中に撤去されることが決まりました。
もともとレンタルしていたこともあり、撤去は自然な流れとも言えますが、恒久的な展示に向けての署名活動も行われていただけに、別府のアート界隈はやや落ち込みを隠せません。
11/10まで展示され、11/23には完全に撤去されるとのことです。
「スカイミラー」がある別府公園では、10/26(土)、27(日)の二日間、「令和元年度 大分県農林水産祭 おおいたみのりフェスタ」 が開催され、大変な賑わいです。
もちろん「スカイミラー」の周りにも、人がたくさん居ます。その様子を記録しましたので、公開いたします。
主に老人や家族連れが集まっているのですが、この通り、「スカイミラー」の前を素通りするのです。
私はこの写真に「無関心」と題をつけて現代アートの作品として発表しようかとも考えています。
まさに現代の「アートでまちおこし」の実態を捉えた、極めて風刺的な写真に仕上がっています。
「スカイミラー」の周りには、たくさんの人が集まっています。
極めつきは、
「スカイミラー」の背後に行列をつくる別府市民。
一方で、
盆栽はじっくりと鑑賞する別府のおじいちゃんたち。
別府は、NPOと行政が組んで、「アートによる地域活性化」を目指し、市内各地にアート作品を設置しています。
けれども、別府市民は、「無関心」。
興味を惹かれるでも、嫌悪感を抱くのでもなく、「無関心」なのです。果たして、 この「まちおこし」に将来はあるのか。
主催者側は、一生懸命、PRのための写真や動画を使って「盛り上がってる感」を演出しようと必死です。実際に、それを信じている方もいらっしゃいます。
この断絶が、いつか回復することを祈り、私自身、努めていきます。